中国の主要都市では、高速鉄道や地下鉄(軌道交通)の発展に伴い、公共バスの運営が転換期を迎えている。都市ごとの対応はさまざまで、利便性向上を目指した改革が行われることもあれば、コスト削減が目的の動きも見られる。
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中国で「小電驴」として知られる原付バイクが若者の間で急速に普及し、市場が拡大する傾向を示す。手頃な価格もその人気の理由であり、特に若い世代から高い支持を得る。原付バイクによって、渋滞や混雑した交通状況から解放され、快適でストレスの少ない移動を可能にすることで、通勤の負担が大幅に軽減されている。このように「小電驴」は、若者のライフスタイルに深く浸透しつつあり、彼らの毎日を支える重要な移動手段へと変わりつつある。
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1月5日、中国全土で新しい鉄道ダイヤが運用を開始し、都市間移動のスピード向上が実現した。しかし、上海と香港を結ぶ高速鉄道で所要時間が増加するという予想外の現象も見せている。新ダイヤの注目点と今回の鉄道網の進化についてあらましを見ていこう。
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広州地下鉄11号線の開通に続き、深圳でも「環状地下鉄」の建設工事が進行中だ。上海では地下鉄26号線の動向に注目が集まる。環状地下鉄の利便性は高いが、利用者の頭を悩ませるのが運行方向を示す「内回り」と「外回り」という呼称である。
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上海市の「市域鉄道空港連絡線」初期開業区間59キロが12月27日に開通した。浦東国際空港と虹橋国際空港を結ぶ鉄道で、従来地下鉄2号線で1時間半かかった移動時間が40分に短縮された。スマートな設備とリーズナブルな運賃で、旅行者と通勤者双方に新たな利便性を提供している。
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ハルビン市で、東西・南北を結ぶ既存の地下鉄路線に加えて環状線(地下鉄3号線)が運行を開始した。これにより観光地や商業エリアが効率的に結ばれ、市民や観光客の移動が便利になった。アジア冬季競技大会の開催を目前に、観光業や経済活動の発展が期待されている。
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「青春18きっぷ」のルール改定が今冬に行われることが明らかになり、日本の鉄道ファンの間で衝撃が広がっている。自由な鉄道旅の象徴として愛されてきたきっぷの価値が損なわれるとして、従来の制度の復活を求める署名活動も展開されている。
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中国国鉄集団は2024年11月1日から鉄道旅客輸送分野で全面的にデジタル化された電子発票(領収書)を導入する。旅客は、行程終了後、または払い戻し・変更手続き後、「铁路12306」のウェブサイトまたはモバイルアプリを通じて電子発票を取得でき、従来より経費精算手続きが簡素化される。
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2024年11月1日から施行された日本の改正道路交通法が、中国のSNSでも話題を呼んでいる。特に自転車の「ながらスマホ」や飲酒運転に対する罰則の強化に関心が集まった。一方で、中国でも“低頭族”と呼ばれる歩行中のスマホ利用行為に対して青切符を導入する地方都市が増えている。
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上海地下鉄の路線図が9月21日に更新された。新たに開通予定の路線と空港連絡線を含む改名された9つの駅情報が盛り込まれ、空港連絡線等、開通予定の路線情報も反映されている。
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間もなく国慶節連休を迎える。期間中の乗車券販売はすでに開始されており、路線・区間によっては早々と直行列車の乗車券が売り切れになっているケースが少なくない。それでも、鉄道アプリ「12306」に「車内座席変更機能」が新たに追加されたことにより、車内の座席変更だけで意中の乗車券を購入できることもある。
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中国の主要都市で、パーク・アンド・ライド(Park-and-Ride)が急速に整備されている。自家用車で最寄り駅まで移動し、そこから公共交通機関に乗り換えるシステムであり、交通渋滞の緩和や大気汚染の削減に寄与するものとして期待されている。
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日本製鉄が中国宝鋼集団との合弁事業を解消すると発表した。日本では『大地の子』の文字が見出しに踊る報道が目立ったが、中国のネットの反応は冷めていた。中国では同作品を知る人が限られており、来年で放映から30年を迎えることに対する関心も薄い。日中両国の経済協力の象徴だった作品も、このまま風化してしまうのだろうか。
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東海道新幹線の豊橋―三河安城間で22日、保守用車両が衝突脱線し、同新幹線の浜松―名古屋間が終日運行停止となった。新幹線神話が揺らぐ中、乗客は代替ルートを模索した。混雑は浜松や豊橋駅でもピークに達したと見られ、宿を取る人も相次いだという。非常時におけるスムーズな移動手段の確保と今後の対策が問われる。
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上海市計画自然資源局が7月5日付けで行った通知によると、開通目前の市域鉄道・空港連絡線の初期開通区間の7駅のうち6駅に名称変更がある。虹橋駅が「虹橋2号ターミナル駅」に、七宝駅が「中春路駅」にそれぞれ改称された。地下鉄路線との乗り換えの際の利便性向上を図り、乗客の混乱を避ける意図が背景にあると考えられている。
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未来の都市交通として注目される無人運転タクシー。武漢では低価格の料金設定がタクシードライバーたちにとって脅威となっているほか、安全対策や事故時の責任問題など関連法の整備が急務となっている。上海でも7月から浦東エリアで試験走行が開始した。タクシーおよび配車予約サービス市場はいま大きな変革期を迎えようとしている。
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中国では、スマート宅配ロッカーが普及する一方、地下鉄駅で”コインロッカー”を目にすることはほとんどない。もちろん、荷物を一時的に預ける場所を求めるニーズが全く存在しないわけではない。上海地下鉄はこのほど7月中旬から10駅で”コインロッカー”(※)を試験導入する計画を明らかにした。荷物の安全な保管場所を求めて駅周辺をうろつく人の姿は減っていくに違いない。
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上海の軌道交通が大きくアップグレードする。複数の路線が乗り入れる「スーパー乗り換えハブ」駅は31駅に達し、利便性が飛躍的に向上する見込みだ。9月からは空港連絡線の試運転が開始される見通しで、虹橋と浦東の両空港を40分で結ぶことになる。
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近年、中国の大都市では、公共交通機関における乗車ルールやマナーの徹底を呼びかける動きが鮮明になっている。広州市は今年(2024年)1月1日から新たな条例が施行となり、以来、ペットの連れ込みや電子機器の“音漏れ”行為が禁止されている。上海市では“音漏れ”行為の通報体制を充実させることで、違反行為の取り締まりを効率化している。一方、高速鉄道では“静音車両(ミュート車両)”の導入が本格化している。
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上海地下鉄9号線の合川路駅(閔行区)で6月19日に発生した死傷事件の波紋が大きい。駅内の安全検査の形骸化に対する懸念や、AIを用いたデマ情報の流布の問題にも注目が集まった。市民の安全意識の向上も重視されており、確かな心がけが必要だ。
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