インバウンド観光に本格回復の兆し!2023年8月の訪日外国人客数が215万6,900人に達し、新型コロナウイルス拡大前の活況が再現されつつあります。特にアジア諸国だけではなく、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどからも訪問者が増加しており、2019年8月比で8割超まで回復しました。一方、中国は日本行きの海外旅行制限措置が 8月10日付で撤廃され、日本と中国双方の水際規制緩和、学校の夏期休暇等の影響もあり、2019年同月比の回復率は引き続き増加傾向にあります。
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訪日外国人数はコロナ前の8割超えに復調。中国からの訪日客も回復傾向に
日本政府観光局(JNTO)は9月20日、2023年8月の訪日外国人数(推計値)が215万6,900人であると発表しました。この数字は、新型コロナウイルス拡大前の2019年同月と比較して、85.6%まで回復しています。
国・地域別 訪日外国人客数トップ10
韓国( 569,100人/2019年8月比184.3%)
台湾( 396,300人/2019年8月比94.3%)
中国( 364,100人/2019年8月比36.4%)
香港( 206,300人/2019年8月比108.4%)
米国( 138,400人/2019年8月比117.5%)
ベトナム( 50,900人/2019年8月比116.5%)
フィリピン( 38,600人/2019年8月比122.7%)
カナダ( 36,900人/2019年8月比133.9%)
タイ( 33,200人/2019年8月比67%)
オーストラリア( 27,500人/2019年8月比102%)
特に、韓国、アメリカ、フィリピン、ベトナム、カナダ、オーストラリアなどの国々は、新型コロナウイルス拡大前の2019年同月比を上回る好調な回復を示しています。中国を除けば、他の国・地域もおおむね(8割~9割)コロナ前の水準に戻ってきています。
2019年には最も多くの訪日客が中国から訪れており、2023年8月には36万4,100人が訪日しました。これは2019年と比較して36.4%まで徐々に回復の兆しを見せております。
9月末には国慶節(建国記念日)などの大型連休が控えており、訪日中国人客数の動向が注視されます。
訪日外国人による消費額は大幅増加。買い物代は訪日中国人が最多
日本政府観光局(JNTO)が7月19日に発表した2023年4-6月期の訪日外国人消費動向調査によると、一人当たりの消費額が大幅に増加しています。2023年4-6月の一人当たりの消費額は20.4万円で、これはコロナ前の水準の約1.32倍に相当します。円安と海外物価の上昇により、日本の物価が相対的に割安になっていることが増加の理由とされています。
一般客一人当たり費目別旅行支出TOP5は、英国、中国、オーストラリア、フランス、ドイツからの訪日外国人観光客となっており、宿泊費用以外の特に注目すべき点として、中国からの訪日客の買い物代が挙げられます。コロナ前の2019年は、中国からの訪日客の一人当たりの買い物代は108,788円でしたが、調査対象期間の2023年ではこれが34.9%増加しております。一人当たりの買い物代は146,786円に達しています。中国からの訪日客が他の国々よりも最も多くの買い物を行っていることが分かります。
参考資料
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