2023年11月データでは最新の訪日中国人の観光客数は 25.8万人となっています。中国以外の各国が概ね2019年以前の訪日数水準に既に戻っているものの、未だ中国は2019年ピーク時比較でまだ3割程度しか戻っていない状況です。 しかし、2024年以降の訪日中国人の需要回復を見込み、現在日本旅行の情報収集で一番活用されているSNS「RED(小紅書) 」 の公式アカウント活用における日本企業の導入活用事例が増えつつあり、合わせて REDBOOK AD 導入実施における活用事例については、catalyst-crossing編集部がご紹介します。
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アフターコロナ前は海外法人は広告出稿は正規ルートでは実施ができない、または実施のための条件が不透明な状況がありましたが、2023年より RED(小紅書) 公式上で一定条件を満たせば広告出稿が可能となるガイドライン基準も正式に発表されています。今までRED(小紅書) におけるマーケティング活用は在日インフルエンサー(KOL・KOC)の活用しか手段が無い状況でしたが、コロナ後新たな中国プラットフォームにおけるマーケティングプロモーションの選択肢が広がっています。
・後編: 解説 / RED BOOK AD 訪日インバウンド需要関連 / 活用事例紹介
REDBOOK AD 広告掲載の表示、見分け方の解説
REDBOOKの主な広告枠はAPP内の記事インフィード枠が露出量中心となります。
このインフィード記事ラインの中において、「赞助(プロモーション)」「广告(AD)」 等の表示がされているものが、概ね REDBOOK AD における広告露出となります。
広告も運用型プラットフォームにおける入札制となるため、上位露出が多い企業ほど予算投下も多くしている可能性が高いと言えます。
インフィード広告枠
広告表示
訪日需要ユーザ向け / 広告露出が多い業種 ①「留学関連」
前編で紹介した通り、留学を含む教育機関機関は、日本企業名義での広告が実施可能な業種となっています。
また、REDBOOKにおける媒体ユーザ属性とも海外留学関連コンテンツはマッチしているため、留学関連における広告出稿は日本だけでなく、韓国、マレーシア、シンガポール、イギリス、アメリカ等 非常に多く見受けられます。 また、「立刻咨询(問い合わせ)」機能をコンテンツ側で用意し、留学における見込顧客のサポートについても専属営業担当がチャット対応で積極的な顧客対応をしています。 記事コメントから見ても、新規顧客獲得のリードは一定量取れてるように見受けられるため、訪日前の問い合わせ見込みリード獲得の需要がある企業は参考になると思います。
林国栄LSL上海
行知学園日本留学
逸程一覧 日本留学
sakura樱花留学咨询
訪日需要ユーザ向け / 広告露出が多い業種 ①「旅行関連業種」
旅行関連業種も日本企業名義での広告が実施可能な業種となっています。
2023年末時点における 旅行関連業種の広告出稿は、「AirBnb」「KLOOK」等の大手プラットフォーム、OTA等が多く広告投下しているのが見受けられる。
また、それ以外は中小含め中国系の日本向けパッケージツアー、現地アテンド業含む旅行会社系の広告出稿がかなり増えてきている。 日本以外ではクルーズ船の集客広告も増えているが、日本向けは現状まだ広告露出はしていないように見える。
旅行関連業種についても、基本どの会社もすべて落としどころは「立刻咨询」「立刻预定」等 プラットフォーム内での問い合わせ獲得や申込みアクションを最終ゴールとしてコンテンツ構築がされている。 また、旅行商品パッケージの内容から見ると、商品単位で多くのクリエイティブ記事パターンで広告出稿もされてる模様。
なお、上記はどれも日本のインバウンド需要における企業広告出稿となるが、日本企業の広告出稿自体はまだまだ少ないようです。
Airbnb
KLOOK
中国系日本商品取り扱う旅行会社
中国系日本商品取り扱う旅行会社
日本企業(日本企業名でREDBOOK 認証済)アカウントでの 広告出稿事例
日本企業の広告出稿例 「渋谷 SCRAMBLE SQUARE」
海外主体(日本企業)におけるREDBOOK ADの実施可の認知度が低いため、既に導入実施している企業はかなりわずかな状況。
2023年末時点で確認できる実施事例ケースが 「渋谷 SCRAMBLE SQUARE」。
4「アカウント資料」 の登録情報をみると、「百货商店(百貨店)」業種でのアカウント認証済、 名義主体は「SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE Co. Ltd,」 で日本企業での広告出稿であることがわかる。
現時点での広告の誘導先コンテンツは百貨店全体の紹介動画が中心の模様です。
インフィード(広告枠)
広告誘導先動画コンテンツ
公式アカウントPage
REDBOOK アカウント保有者資料 画面
まとめ
訪日インバウンド需要のRED BOOK ADも導入事例は認知度自体が2023年末現在において低いため少ないのが現状です。
言い換えると、広告視点では競争がまだ激しいフェーズにはなっていないため、インフルエンサー(KOL・KOC)以外のプロモーション選択肢として活用用途の可能性は大きくあると言えます。
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