日本のトレンド情報を伝える、台湾最大級の新日女性向けメディア「Japaholic」を運営する日系企業マイクロアドが、Japaholic会員1700人を対象に行なった「日本旅行における台湾人の意識調査結果」を発表しました。
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<調査概要>
調査テーマ:台湾在住の訪日経験者を対象とした、日本旅行に関する調査
調査方法 :Webアンケート
調査対象数:訪日経験のある台湾人1700名(設問ごとに回答数に変動あり)
調査時期 :2024年1月11日〜2月6日
日本観光庁の2023年の統計によれば、台湾から日本への旅行者数はコロナ禍前の8〜9割ほどにまで回復し、約420万人に達しました。また、2023年の訪日台湾人の日本旅行における消費額は7,786億円となり、ここ10年間で過去最高額となりました。旅行費用の低減と円安の影響で、日本旅行は台湾人に非常に人気です。
それでは、調査内容の各項目について紹介していきます。
① 昨年、約10%の旅行者が日本を5回以上訪れました
本調査によると、2023年には台湾人の48.5%が少なくとも1回は日本を訪れています。さらに、7.9%の人々が5回以上訪日したリピーターでした。旅行形態としては、84.4%の人が個人旅行を選択し、ツアー参加者は15.6%と比較的少数でした。
また、多くの人が「複合型」旅行スタイルを好んでいます。「複合型」旅行とは、旅行中に、例えば1日限りのツアーや特定のガイド付きツアー、アクティビティへ参加するなど、柔軟性の高い旅行プランのことです。これらのツアーに参加することで、公共交通機関だけでは難しい場所へ行くことが可能になります。
② 家族旅行にもぴったり! 55%の旅行者が、「家族旅行」でした
2023年に1〜5回以上訪日した台湾人への調査によると、日本旅行の同行者はは、55.7%が「家族」、31.1%が「友人」となっています。また、23.6%の旅行者が「一人旅」を選択し、「カップル」での旅行が15.5%という数値になっています。
現在は、旅行時に活用できる翻訳ツールが豊富にありますので、日本語が分からない場合でも現地でのコミュニケーションに困ることはほとんどありません。多くの店舗には繁体字の表示もあり、台湾人旅行者にとって非常にフレンドリーです。家族連れであれ、一人旅であれ、日本は非常に快適な旅行先と言えます。(※複数回答)
③ 実際に訪れた地域別でみると、関東に次いで近畿地方が人気!
訪問地を見ることで、台湾人の好みが分かります。調査結果によると、関東地方は依然として台湾人に最も人気がある地域で、ほぼ半数にあたる49.1%が訪れています。次いで近畿地方が35.4%、九州が21.2%、北海道が18.4%でした。(※複数回答)
④ 夏季よりも、冬季の日本が台湾人には人気
月別で見ると、かつては夏の旅行が人気でしたが、今では冬の日本に魅力を感じる台湾人が増えているようです。日本の冬は祝日の雰囲気が豊かで、様々な季節のイベントが開催されます。そのため、訪れる人々は文化的な体験を楽しむことができます。また、雪遊びや温泉でリラックスすることも人気です。さらに、春になると咲き始める桜は、多くの台湾人を魅了します。(※複数回答)
⑤ 日本旅行時の予算は、5〜8万新台湾ドルとする人が多い
旅行の費用に関しては、5万新台湾ドル以下に抑えたいとする旅行者が47.5%、5万から8万新台湾ドルが39.2%を占めました。その一方で、8万から10万新台湾ドル以上を超える支出をする旅行者も少なくありませんでした。日本の為替レートの低下により、旅行者の予算計画は多様化しています。コロナ禍で海外旅行ができなかったため、再開された今、旅行者はますます情熱を燃やしています。
⑥ 日本旅行の1番目の目的は、「日本の美食を堪能すること」
台湾人が日本を旅行する際の目的について調べてみました。1位は「日本の美食を堪能したい(1,141人)」、次いで「自然景観(雪、桜、紅葉)を楽しみたい(1,083人)」、3位は「ショッピング(883人)」、4位は「名所旧跡を見たい(717人)」、5位が「円安の影響で物価が安くなったから(668人)」となっています。
昔に比べると、日本で美食を堪能することは簡単です。スマートフォンのマップアプリを使用して評価が高いレストランを見つけることができます。また日本では、料理のジャンルも豊富なため食の選択肢も多岐にわたり、旅行者を惹きつけます。景色については、台湾では一面の桜や広がる雪景色を見る機会が比較的少ないため、これらが台湾人旅行者の重要な目的となり得るのです。
また円安により、日本の物価が相対的に低くなっており、ショッピングがさらに人気になっています。最後に、日本文化を探求したいと思うニッチな旅行者や、名所旧跡のファンも増加しています。(※複数回答)
⑦ 日本旅行で多くの台湾人が心配するのは、「言葉が通じないこと」
コロナ禍前後における日本旅行の形態の変化についての現地調査では、多くの台湾人が「変わらない」と答えました。その中でも感じた変化としては、航空券の価格が上がったこと、以前よりも日本への観光客が増えたこと、そして中国からの旅行者が減ったことなどが挙げられています。
さらに日本旅行時に感じた困ったこととしては、1位が「コミュニケーションの問題:言語の壁(563人)」となっております。翻訳ツールの増加により、現地の人々とのコミュニケーションがスムーズになったとはいえ、「言葉の壁」は依然として台湾人が日本旅行で直面する最大の問題のようです。日本ではまだ日本語以外の言語が使えない店舗が多くあります。特にレストランのメニューについては、翻訳ツールを使って注文しても、出てくる料理が想像していたものと大きく異なる場合があります。
その他、「レストランの予約が難しかった(456人)」、「荷物を預ける場所を探せなかった(398人)」、「交通機関が複雑で分かりにくい(374人)」、「電子決済の普及が不十分(268人)」といった問題も挙げられました。
日本はコロナ禍において電子決済がかなり普及しましたが、まだモバイルペイメントが使えない場所も多いです。多様な支払い方法に慣れている台湾の旅行者にとっては不便を感じることがあるようです。(※複数回答)
⑧ 「東京」は2024年も台湾人が最も訪れたい都市です。
2024年に、台湾人が最も訪れたい日本の都市はどこでしょうか?
この質問に関しては、「関東地方(664人)」が再び首位を獲得しました。とくに東京は引き続き台湾人旅行者にとって最も訪れたい都市の一つです。2位の「近畿地方(568人)」と3位の「北海道地方(547人)」は、ほぼ同数の票を獲得しました。4位は「九州地方(421人)」です。
そして、昨年はあまり人気がなかった「東北地方(407人)」が、四国地方、中国地方、沖縄地方を上回り、5番目に人気がある旅行先に選ばれました。
あなたの周りにも、日本へ遊びに行った人がたくさんいるのではないですか? 台湾人にとって、日本は国民的人気の旅行の目的地といえます。
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