【最新】2024年 中国人海外旅行動向予測(日本・韓国・タイ3カ国 データ比較)

【最新】2024年 中国人海外旅行動向予測(日本・韓国・タイ3カ国 データ比較)

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2022年中国は厳しいコロナ政策の影響で海外旅行者の伸び率が他国比較で低い状態が続いていましたが、2023年に入りようやく海外出国への環境の正常化が進みました。ただし、日本国内で多く報道されるよう、まだまだ中国人観光客がピークとなった2019年時と比べ訪日中国人は 3-4割程度しか戻ってきてないのが現状です。旅行関連業界を中心に中国人観光客の訪日数がピーク時水準に戻るか?の話題も多く聞こえてきます。2024年になり各国政府観光局で発表されている海外旅行者の統計データがで揃ってきたところも合わせ、中国人の海外旅行人気先TOP3の日本、韓国、タイの3カ国データをそれぞれ比較し、2024年度はどれくらい回復が見込めるのか?、独自予測していきます。

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2023年 中国人海外旅行先別(訪問者数)

まずは、各国政府観光局発表の中国人旅行者数の月別データをグラフにまとめました。

データ参照元:(各国政府観光局)

日本: https://www.jnto.go.jp 

韓国: https://datalab.visitkorea.or.kr 

タイ: https://www.mots.go.th/

2023年 中国人海外旅行先別 訪問者数

23年/19年 年別 中国人訪問者増減比率

データの見方 / POINT解説

大きな外部要因 ※コロナ関連規制の撤廃要素は除外

日本:マイナス要素 8月(原発処理水問題発生)

タイ:プラス要素 9月(観光促進​事業として、2023年9月25日から2024年2月29日までの期間、30日以内の観光目的で入国する中国籍のビザを免除発表)

日本、韓国、タイ 3カ国共通ポイント

3カ国ともに、2019年比較では3割程度しか中国人旅行客は回復していない状況となります。23年度の各国への観光客数と19年度(コロナ前ピーク)の観光客数を比べると、日本、タイ、韓国は25-32%の回復率という全体が低い回復水準となっています。つまり、中国人の日本旅行回復需要が遅いという状況ではなく、23年度ではそもそも中国人の海外旅行需要が伸び悩んでるという状況と言えます。

23年度の上半期はまだ一部の国でビザの発給が遅い、各申請機関受け入れ側の問題等、中国人海外旅行者が伸び悩む要因は多々ありした。が根本的な伸び悩んだ課題としては不動産を中心に中国経済の不況が大きくあると言えます。そのため、中国人の海外旅行者がピークであった2019年水準にまで戻るのは、まだ少し時間が必要であり少なくともあと2-3年スパンは要すると考えられます。

国別見解 → 24年度 観光客増加予測1位:タイ

24年度に向けて大きく増加しそうなのは「タイ」。

観光産業に最も力を入れるタイでは23年度の中国人観光客目標を500万人と観光局が発表しておりましたが、未達成が既に見えた夏以降でタイ・中国 間の入国ビザの相互免除措置についても早めの交渉を二カ国間で進行しておりました。 また、 昨年時点では約半年間の相互ビザ免除措置でしたが、1/29現在で正式に相互国間の30日間のビザ免除措置調印済となっております。

http://cs.mfa.gov.cn/zggmcg/ljmdd/yz_645708/tg_647570/rjjl_647580/?eqid=b393149d0000c169000000056478804d

昨年度時点で中国人がノービザで海外旅行行ける中国から近い周辺海外旅行先はまだまだ少なく、23年度時点ではアジアでは主に

ノービザ地域:「韓国(チェジュ島)」「インドネシア(バリ島)」「サイパン」「マレーシア」「モルディブ」到着ビザ地域「ドバイ」等となっております。 

2023年3月より、正式に「タイ」「シンガポール」も追加予定。

中国人にとってノービザで行ける国自体が限られている為、ノービザ効果はかなり大きく旅行者増に貢献すると思われ、「タイ」「シンガポール」のビザ関連のSNS検索も大きく上昇傾向となっています。

またハネムーンで人気のモルディブもコロナ前の2018-19年前後では観光客の1/4が中国人となっていましたが、ノービザで行ける部分が大きく要因でもありました。

タイは23年12月は23年度で単月最大の43万人旅行者を獲得している点からも、ノービザ効果による中国人観光客の回復が最も早いと予測されます。

24年 独自予測: 23年(352万人)→ 24年(700〜900万人規模)

国別見解 → 24年度 観光客増加予測2位:日本

24年1月現時点においてタイに続き日本も、8月の処理水問題からの9-10月で訪日者数の落ち込みも見られたものの、11月以降再度増加に転じ一段落している傾向も見て取れます。

中国SNS(小紅書 REDBOOK)上の「汚染水」関連ワードの検索量も12月ではピーク時の1/10以下となってきています。

航空便視点

航空便についても地方便やLCCの復活合わせ就航便数はピーク時に近い水準に戻ってきています。

しかしながら、2019年と比べた場合、当時は航空会社間で中国人搭乗客の獲得に向けた値下げ合戦が通年繰り返されており、JAL/ANAで中国人国籍向けの特化料金(2000元/現Rate約4万円)前後で多くでまわっていました。日本人の中国への短期出張者も数多くいたため、全体的に航空会社も高い搭乗率を確保できたため、実現できたと思われますが、 2023年現在では 3000元 〜 5000元前後(6万円〜10万円)が主流価格帯となってます。 

ビザ視点

中国の地方都市では日本ビザがシングルビザでしか発給されない人もまだまだ多い等、外部環境が2019年当時には追いついてはいないため、まだ回復傾向自体は一気に回復はせず緩やかな増加傾向は続くとかんがえられます。

その他要因

24年度で回復要因に寄与しそうなポイントは 4月前後で復活が期待される旅行会社主催の「団体旅行解禁」がされると1歩回復にも前進が期待できるかと思われます。

24年 独自予測: 23年(242万人)→ 24年(400〜600万人規模)

国別見解 → 24年度 観光客増加予測3位:韓国

23年度のグラフの増減傾向を見ると、タイや日本は12月で増加傾向であるのに対して、韓国のみ前月比マイナスとなっています。※ 23年9月をピークに、3ヶ月連続で前月比マイナス

韓国系航空会社も観光客が思ったより伸びない原因も合わせ、23年上半期は増便が続いていたものの下半期に入り旅行客の回復が遅く減便も早くもではじめてる状況となっています。

エンタメ、女性向けのショッピング(美容)等は変わらず人気はあるものの、以前よりも中国人を引き付ける魅力度は上がっていないと考えられます。

筆者も長年中国上海に在住しておりますが、芸能人や韓国エンタメ系の韓国ファンを除き、以前ほど韓国旅行に行きたい声自体は多くない感じがしています。23年度の下半期水準の訪問者が24年度は続く推測しています。

24年 独自予測: 23年(176万人)→ 24年(300〜350万人規模?)

まとめ

24年に向けて中国人の海外旅行者はまだまだ増えるものの、昨今の中国経済不況が根本要因となっているため、回復はタイやシンガポールを除き、当面緩やかな増加傾向にとどまると考えられます。

また、経済不況に伴い中国人の消費マインドも大きくかわってきてるため、今後は海外旅行のショッピングにおいてもより理性的な消費傾向も増えていくでしょう。

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