2024年10月1日〜10月7日は毎年10月1日に祝われる中国の建国記念日における国慶節という大型連休である。中国の大型連休としては春節が最も有名であるが、国慶節はそれに次ぐ大型連休となる。この様な大型連休中の中国の国内・国外旅行はコロナ以降、右肩あがりで回復しているものの、近年の不動産不況や若年失業率の上昇を受けて消費者の財布が固くなっている。本文では2024年の国慶節の旅行消費について見ていきたい。
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UnsplashのLing Tangが撮影した写真
中国の大型連休:国慶節
2024年10月1日〜10月7日は毎年10月1日に祝われる中国の建国記念日における国慶節という大型連休である。
中国の大型連休としては春節が最も有名であるが、国慶節はそれに次ぐ大型連休となる。
中国人にとって春節と言えば実家への帰省する人も多いため、この国慶節はイメージ的に実家への帰省をそこまで意識する必要はなく、自由に旅行などに使える大型連休であろう。
この様な大型連休中の中国の国内・国外旅行はコロナ以降、右肩あがりで回復しているものの、近年の不動産不況や若年失業率の上昇を受けて消費者の財布が固くなっている。そんな2024年の国慶節の旅行消費について見ていきたい。
2024年 国慶節の旅行消費
文化観光部データセンターの測定によると、2024年の国慶節連休中、全国の国内旅行者数は7億6500万人で、前年同期比5.9%増、2019年同期比10.2%増、国内旅行者の旅行消費額は計7008億1700万元で、前年同期比6.3%増、2019年同期比7.9%増だった。
旅行の目的地として選ばれたのは深圳や北京、四川省の成都が人気だったようである。
ただし、旅行者1人辺りの平均支出額を計算すると新型コロナ前の水準には届いておらず、冒頭でも触れたような不動産不況や失業率の上昇等の影響が残る。
UnsplashのDenys Nevozhaiが撮影した写真
旅行のトレンド
また今回の国内旅行の傾向として見られたのはイベントやコンサートに合わせて目的地へ向かう旅行である。
連休期間中に全国で開催された公演は前年同期比14.5%増の4万4300回、興行収入は前年同期比25.9%増の22億900万元、観客動員数は前年同期比13.3%増の1169万7000人だった。
UnsplashのDesi Mendozaが撮影した写真
まとめ
今回は国内旅行のデータとなるが国内の混雑を避け、海外旅行に向かう中国人観光客もとても多い。
筆者はこの国慶節にベトナムへ旅行に行ったが、もちろん国慶節ということでどこへ行っても多くの中国人観光客がいた。
「財布の紐は未だ硬い・・・」と言いながらも中国の大型連休では毎回中国人の大きな消費力を感じさせられる。
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