中国若者の消費感覚のリアル【Part1】

中国若者の消費感覚のリアル【Part1】

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2024年7月に中国の新京報貝殼財経が《2024中国青年消费趨勢報告》という若者の消費傾向に関する報告書を発表した。この調査は全国の省から1016名の35歳以下の方々を対象とした消費習慣実態に関する調査結果報告書である。対象が35歳以下なのでいまいち若者をターゲットにした・・・とは言えないものの、現在中国の消費コア層といえるべきセグメントなので中国の消費傾向を知る、という上では貴重なデータとなる。調査では複数項目にわたり、消費傾向を数値化しているので「中国 若者の消費感覚のリアル」ということで2回にわたりご紹介したい。

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UnsplashのTamanna Rumeeが撮影した写真

《2024中国青年消费趨勢報告》の発表

2024年7月に中国の新京報貝殼財経が《2024中国青年消费趨勢報告》という若者の消費傾向に関する報告書を発表した。

この調査は全国の省から1016名の35歳以下の方々を対象とした消費習慣実態に関する調査結果報告書である。

対象が35歳以下なのでいまいち若者をターゲットにした・・・とは言えないものの、現在中国の消費コア層といえるべきセグメントなので中国の消費傾向を知る、という上では貴重なデータとなる。

調査では複数項目にわたり、消費傾向を数値化しているので「中国 若者の消費感覚のリアル」ということで2回にわたりご紹介したいと思う。

UnsplashのLukas Blazekが撮影した写真

消費に対する価格感度

まず、回答結果①では「Q:商品を購入する際にどのような比較をする習慣がありますか。」というアンケートに対しては60%以上が「ほとんどの商品に対し、価格比較をおこなう」を回答している。

中国における消費はECからのオンライン購入がほとんどの割合を占める。また、その中には類似商品もかなり多く、その中でよりやすいもの探し求める、ということももちろん理解できる。

何かを購入する上で「より安いものを求める」とう感覚は日本と比較した場合にはかなり強いといえるかもしれない。

ただし、回答結果②をみていただくとわかる通り、もちろん価格だけで全てが決まるわけではなく、近年では品質やブランドを気にする人が半数を超える。

中国製品に対し、「安かろう・悪かろう」的なイメージを持たれている方も多いかと思うが最近の中国製品はデザイン、品質共に一定ラインを超えている。その中で海外メーカーや国内競合メーカーと激しい競争

を繰り広げてる状況下ではもう「安かろう・悪かろう」は完全に通用しない。そんな製品は一時的には売上が伸びることもあるかもしれないが、すぐに悪い口コミや評価が広がり淘汰される。

口コミや、ユーズド製品への消費意欲

回答結果③を見るとどれだけ繰り込みや他人の評価が重視されているのかがわかる。60%以上の人が商品購入の際には他人の評価を参考にしている。

また、販売側もこのような口コミ評価には気を配っており、筆者は以前に購入したものが本当に粗悪品だったので低評価をつけたところ、すぐに店側から連絡が来て、

「一部返金するので低評価を消してくれないか」と何度もお願いされたことがある。

また現在中国でもユーズド商品はコスパの良さから注目されている。ユーズド商品専門のプラットフォームを見てみると結構良い製品がある。筆者自身も家電を購入したことがあるが、ほぼ新品状態だったので

かなり得した経験がある。

このようなユーズド商品に対する評価はアンケートでも表れており、半数以上がユーズと商品に良い印象を持っており購入意向があると回答している。

まとめ

なんとなく感じていた結果ではあるものの、この様に数値化されるとより具体的に理解できる。

第2回目では旅行に対する消費について深掘りしていく。

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