近年では、中国化粧品ブランドのアップグレードと中国国民の消費意識の転換につれ、化粧品業界の市場規模は前年比6.7％増加し、2022年に4,858.1億元に達し急成長を遂げており、2023年には市場規模が5,100億元を超えると予測されています。

消費者像：中高所得の女性が主導

Iimedia Researchの調査データによれば、中国化粧品ブランドを購入する人の中で、女性客の割合が79.7%となっており、うち25-35歳が61.2%、消費者の若年化傾向は明らかです。収入別から見ると、5,001-10,000元の中所得者は46.3%を占めている一方、10,001-15,000元の高所得者と5,000元以下の低所得者の割合が29.4%/14.8%となっており、中高取得者がかなりの比重を占めています。

消費者の好み：中国風デザインが人気

Iimedia Researchのデータによれば、54.46％のお客様は多様なデザインを持つ商品が好みだと答えていますが、「中国の伝統的なデザインが好き」と答えたお客様は38.82%を占めており、そのうち、中国風植物系のデザインが好きと答えたお客様が62.6%、中国風色合いのデザインが好きと答えたお客様は57.6%と占めています。他、半分以上のお客様は中国風動物系のデザインが好きだと答えました。

　Iimediaのアナリストは「消費者のデザインに対する個性化・多様化の需要が明らかであり、中国の化粧品ブランドは商品デザインにおいて、中国の伝統的文化要素を採用した上で、多様な要素と組み合わせ、消費者が好む要素でデザインすべきである」と考えております。

業界傾向分析：消費者の一番の関心は品質

Iimedia Researchの調査データによりますと、消費者の中国化粧品ブランドへの購入に影響を与える要素については、上位順で品質（68.57%）、価格(58.62%)、効果（54.91%）、成分(53.52%)となっています。中国化粧品ブランドの改善すべき点では、58.58%のお客様はアフターサービスの質をさらに向上すべきであると答えています。

Iimediaのアナリストは「政府が化粧品業界に対する品質管理を強化する中、中国化粧品ブランドは製品の品質管理を基盤とし、全プロセスのサービス品質を継続的に向上させ、全産業において高品質な発展を推進すべきだ」と考えられています。

購買力の向上に伴い、消費者の非必需品への認識も急速に高まり、自身の消費ニーズに対する理解も一層深まり、中国国民の消費品質が向上しています。

化粧品業界では、消費者は中国のブランドに対してより高い基準を求め、商品の成分や効果への関心もますます増えています。これにより、中国の化粧品ブランドにはより高い品質基準が求められ、研究開発に力を入れ、製品の効果に注力することが、業界の未来に変革の道を形作ることになるでしょう。

元記事: 2023年中国国潮美妆行业：消费者最看重产品质量，偏爱国潮元素设计