【速報】訪日外国人消費動向調査(2024年度1-3月次):1兆7,505億円超え、2023年同期比73.3%増、2019年同期比52.0%増

【速報】訪日外国人消費動向調査(2024年度1-3月次):1兆7,505億円超え、2023年同期比73.3%増、2019年同期比52.0%増

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日本政府観光局(JNTO)が発表したデータに基づいて、2024年中国の海外旅行市場、日中間の航空状況、インバウンド動向を合わせながら、catalyst-crossing編集部が訪日中国人の動向をご紹介いたします。

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I.訪日外国人のインバウンドデータと動向

1)訪日外国人旅行消費額(速報2024年1月~3月):1兆7,505億円超え、2023年同期比73.3%増、2019年同期比52.0%増

日本政府観光局(JNTO)が2024年4月17日に発表した、2024年1-3月期の訪日外国人旅行消費額は1兆7,505億円(2023年同期比73.3%増、2019年同期比52.0%増)と推計されています。国籍・地域別では、中国が3,526億円(構成比20.1%)と最も大きく、次いで台湾2,512億円(同14.4%)、韓国2,379億円(同13.6%)、米国1,716億円(同9.8%)、香港1,543億円(同8.8%)の順である。

2)訪日外国人旅行消費額(速報)

・費目別にみる訪日外国人旅行消費額

費目別に訪日外国人旅行消費額の構成比をみると、宿泊費が32.1%と最も多く、次いで買物代(29.2%)、飲食費(21.7%)の順で多いとわかりました。それに、2023年同期と比べると買物代の構成比が増加したとみられます。そのなか、訪日中国人は買物代が最も多く占めていますが、2019年同期比と比べて、まだ-16.9%であり、コロナ前のように戻ってないとうかがえます。

・訪日外国人1人当たり旅行支出

「日本政府観光局(JNTO)の訪日外国人消費動向調査 2024年(1〜3月速報)」によれば、訪日外国人(一般客)1人当たり旅行支出は20万9千円と推計されています。 国籍・地域別にみると、オーストラリア(37万3千円)、英国(36万7千円)、スペイン(35万2千円)の順で高いとわかりました。

全目的費目別では、宿泊費、娯楽等サービス費はオーストラリア、飲食費、交通費はスペイン、買物代は中国が最も高いとみられます。

3)訪日中国人の訪日データ

訪日中国人の属性

2024年1〜3月の訪日中国人の年代別構成比について、男性「30〜39歳」が14.8%、女性「30〜39歳」が19.7%で最も多いです。2023年10〜12月の訪日中国人の年代別構成比に比べ、男性女性とも「30-39歳」のほうが最も多く示していますが、女性「30-39歳」は1.4%増、男性「30-39歳」は2.8%減になったことがわかります。

訪日中国人の居住地

上海からが約33.9.8%を占め、続いて広東省、江蘇省、北京、浙江省などの日本に距離的に近い地域や経済が発展している地域が大半を占めています。これは訪日中国人の消費額がコロナ以前より増加していることと繋がっていると考えられます。

訪日回数

2024年1月〜3月の訪日中国人は、リピーターが64.4%を占めていますが、初めて訪日した中国人は2023年10月〜12月と比べて7.7%増加しました。それは去年年末より、中国のビザ緩和制度によって、中国の海外旅行市場を活性化させたからだと思われます。

日本への主な来訪目的

「観光・レジャー」と「親族・知人訪問」が全体の約87%超を占めており、「観光・レジャー」は全体の81.3%であり、2023年10月~12月と比べて18.5%増加し、2019年の76.8%と比べ、もうすでに回復していたと言えますが、訪日中国人数は2019年同期より少ないため、回復はまだであろうと思われます。

費目別旅行支出

中国人の1人1回当たり旅行消費単価は(平均)27万8千円超であり、そのなかで「買い物代」が旅行支出の約44.0%を占めており、1人当たり12万8千円超えとなりました。他の国からの訪日客の買い物代と比較し、訪日中国人の購買力は依然として旺盛であることがうかがえます。

購入実態

訪日中国人の費目別の購入率を見ると、「菓子類」が75.2%、(2023年10〜12月比より4.6%増)「化粧品・香水」が49.3%、「衣類」が40.5%という順になっております。「菓子類」の割合が最も高く、それは調査データではちょうど中国の春節前後のため、親族友人にお土産を買って持ち帰るからだと考えられます。

Ⅱ.訪日の航空状況と中国の海外旅行市場

2022年中国は厳しいコロナ政策の影響で海外旅行者の伸び率が他国比較で低い状態が続いていましたが、2023年に入りようやく海外出国への環境の正常化が進みました。ただし、日本国内で多く報道されるよう、まだまだ中国人観光客がピークとなった2019年時と比べ、訪日中国人は 3-4割程度しか戻ってきてないのが現状です。旅行関連業界を中心に中国人観光客の訪日数がピーク時水準に戻るか?という話題も多く聞こえてきます。2024年になってから、各国政府観光局で発表されている海外旅行者の統計データがで揃ってきたところも合わせ、中国人の海外旅行人気先TOP3の日本、韓国、タイであることがわかりました。

2023年末から中国の訪日ビザの緩和制度により、訪日中国人の人数が増えつつあります。さらに、航空券の値下げと増便に伴い、中国人の海外旅行市場が盛り上がってきているとみられます。その中で、天津航空は1月8日に、遼寧省大連と北九州の航路を、約3年ぶりに復活させました。これにより、大連からの日本航路は8都市に増え、週あたりに運航される便数も54便に増えました。さらに、1月23日には吉祥航空が上海浦東と旭川を結ぶ路線を「春運」に合わせて開設しており、日本の地方空港と上海を結ぶ路線は拡充傾向にありました。

参考資料:

【訪日外国人消費動向調査】2024年1-3月期の調査結果

【最新】2024年 中国人海外旅行動向予測(日本・韓国・タイ3カ国 データ比較)

北九州市線も運航再開、大連の日本航路さらに過密化へ

拡充する上海便、旭川空港に7年ぶり就航、佐賀空港は4月に増便へ

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