Iimedia Researchによれば、中国における宅配便業界最大手である順豊エクスプレス（SF Express）は先日、同社のWeChatミニプログラム（WeChat内のコンテンツを、ダウンロードやインストールせずに閲覧利用できるアプリ）でライブコマース機能が追加されたことがわかりました。今回、SF社の打ち出した「厳選商品販売ライブ」という新たなショッピングプラットフォームは野菜や果物などの農産物のEC販売・マーケティングに注目し、お客様により豊かなショッピングの選択、体験を提供することが期待されています。

物流業大手であるSF社はライブコマースで、お客様に商品提供や注文の支払い、商品配達までの全サービス提供が可能になりました。このビジネスモデルはお客様のショッピング体験を向上させ、物流プロセスにおけるリスクも軽減できます。

今回SF社の取り組みはお客様により便利で多様なショッピング体験をもたらしました。お客様はWeChatミニプログラムを通じて、簡単にライブにアクセスができ、おすすめの農産品と各商品の紹介を自動的にしてくれます。他には、ライブ中に紹介されている商品に対する質問やコメントはもちろん、コンテンツから同アプリ内のECに直接遷移して商品を購入できる点も大きな特徴です。これによってお客様の買い物にさらなる臨場感が与えられています。

SF社のライブコマースは数多くのユーザーを招くだけでなく、企業自身に潜在的なビジネスチャンスももたらしました。ライブコマースで、企業は視聴者と直接リアルタイムの対話ができ、彼らのニーズやフィードバックなどの情報が入手可能です。その中で、「農業支援ライブコマース」はマーケティングの重点となり、農産物の認知度を高めるだけでなく、販売支援にもつながっています。ライブコマースにより、SF社は「企業の社会的責任と商業的なマーケティングの両方を達成する」という「Win-Win」の関係の実現に取り込んでいます。

しかし、SF社のライブ配信事業への参入もいくつかの課題にも直面しています。ライブ配信事業も例外ではなく、多くの企業が参入した激しい競争の中で勝ち抜くためには、革新的で高品質なコンテンツに注力し、強固な物流システムを確立する必要があります。

さらに、SF社は、より良い体験とショッピング環境を築くために、デジタル技術を積極的に強化しながら進む必要もあります。

元記事: 顺丰进军直播带货，传统物流行业也要开始“卷”起来了？