【観光庁 宿泊旅行統計】(2024年3月・4月)ー外国人延べ宿泊者数は1,298万人泊ー

【観光庁 宿泊旅行統計】(2024年3月・4月)ー外国人延べ宿泊者数は1,298万人泊ー

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5月31日に観光庁は、2024年3月(第2次速報)と2024年4月(第1次速報)の延べ宿泊者数を公表しました。catalyst-crossing編集部は宿泊旅行統計データに基づいて、外国人宿泊状況と今後のインバウンド情報について説明いたします。

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1.2024年3月(第2次速報)と2024年4月(第1次速報)の延べ宿泊者数を大公開!

5月31日に観光庁公表したデータから、外国人の延べ宿泊者全体の宿泊者の割合は23.6%を占めているとわかりました。

外国人の宿泊旅行統計調査データによると、

3月は1,298万人泊、 2019年同月比+36.4%(前年同月比+72.0%)であった。

4月は1,315万人泊、 2019年同月比+16.5%(前年同月比+38.1%)であった。

訪日外国人の宿泊地域においては、下記の図表によると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)と地方部で、外国人延べ宿泊者数の対2019年同月比を比較すると、三大都市圏で53.7%増(前月比8.5%増)、地方部で6.5%減(前月比8.1%増)であったとわかります。

観光庁公表したデータに基づいて2024年の外国人観光客は都市圏を訪れるのがメインであっても、地方への観光ニーズも回復しているといえよう。

外国人延べ宿泊者数は東京都で481万超になります。そして、稼働率では東京都が481万人超(2019年同月比93.5%増)で、全体約37.1%を占めており、全国で最も高い値であった。訪日観光客は東京都を訪ねるのが3月〜4月(桜時期)においても主流であることがわかりました。

ただし、上記データの中に注目したいのは、外国人延べ宿泊者数は前年同月比の高い順、

滋賀県(前年同月比236.8%増)

香川県(前年同月比190.2%増)

宮城県(前年同月比184.7%増)

石川県(前年同月比162.4%増)

鳥取県(前年同月比158.9%増)

という順になっています。そこは、地方自治体のインバウンドプロモーションに力を入れているからだと考えられます。さらに、訪日観光客は地方部へのディープ観光へのニーズが高まっているとわかります。

※中国SNSプラットフォーム「RED(小紅書)」のユーザー投稿

例えば、滋賀県は延べ宿泊者数が全体のなかでは少ないほうですが、今年に入ってから伸び率が月々に高くなっていっていると見られます。最近中国のSNSでは、「白鬚神社」は湖中にある鳥居が有名な観光スポットとして人気を集めていることがわかります。これからはさらに多くの観光客の注目を集めていくと考えられるでしょう。

2.国籍出身地別外国人延べ宿泊者数:1位は台湾、2位は中国!

観光庁公表したデータから、2024年3月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が台湾、第2位が中国、第3位が米国、第4位が韓国、第5位が香港で、上位5ヵ国の地域で全体の56.4%を占めていることがわかりました。

2019年同月比では全体で29.1%増となり、そのなかでは2位になった訪日中国観光客が全体の12.5%を占めており、先月より6.4%減となり、2019年同月比は34.4%減となりました。その理由としては、2月は春節の休暇期間があるため、激増していました。3月に入ると、一旦落ち着きましたが、前年同月比264.3%増となり、他の国・地域と比べても、最も伸びていると見られます。

3.インバウンド動向:日中間の航路と海路は再開へ!

中国側のニュースによると、中国でも五一メーデー連休が終了となり、花見シーズンから盛り上がりを見せてきた訪日旅行トレンドも一段落した様相です。こうした中で中国東方航空や中国国際航空など中国の航空会社が相次いで日中路線の運航キャンセルを発表したことが波紋を呼んでいます。ウィズコロナへの移行とともに、日中航空各社は運航再開や増便を続けてきましたが、その回復の度合いは他国との路線と比べて低いことが指摘されてきました。日本では空港の地上勤務者不足も相まって、新たな国際線の増便認可が先送りになる状況もあるようでした。

一方、相次ぐ日中航路の運航キャンセルの発表をしましたが、再び増便・再開のニュースが目立ってきました。例えば、静岡県スポーツ・文化観光部空港振興局空港振興課が発表した5月28日付けプレスリリース資料によると、北京首都航空が静岡-杭州線の運航を約4年5か月ぶりに再開する予定とわかりました。

さらに、日中国際フェリーは、蘇州號の代替船として上海―大阪・神戸航路に新造船「鑑真号」を就航させる予定となります。初便は6月8日に上海を出港し、11日に大阪に入港します。ただし、上海の旅客ターミナルの改装工事が遅れていることから、当面は貨物輸送のみの扱いとなり、旅客業務は9月の再開が告知されています。

以上によると、日中間の航路と海路の再開のため、これから訪日中国観光客数は増々多くなっていくと見込まれます。

参考資料:

日本政府観光局(JNTO):宿泊旅行統計調査(2024年3月第2次速報、2024年4月第1次速報)

日中線で運航キャンセルが連鎖、中国航空会社の増便計画にブレーキか?

日中航路の復活モード再び:静岡‐杭州や富山‐大連、大阪/神戸‐上海の“海路”も再開へ

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