8月30日に観光庁は、2024年6月(第2次速報)、2024年7月(第1次速報)の延べ宿泊者数を公表しました。catalyst-crossing編集部は宿泊旅行統計データに基づいて、外国人訪日インバウンド状況について説明いたします。
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1.2024年6月(第2次速報)と2024年7月(第1次速報)の延べ宿泊者数を大公開!
8月30日に2024年6月(第2次速報)、2024年7月(第1次速報)の延べ宿泊者数を公表しました。2024年6月の延べ宿泊者数(全体)は、5,036万人泊、2019年同月比+9.9%(前年同月比+6.3%)であった。また、2024年7月は、5,915万人泊、2019年同月比+14.2%(前年同月比+8.6%)であった。
外国人延べ宿泊者数は、
6月は、1,347万人泊、2019年同月比+40.5%(前年同月比+40.7%)であった。
7月は、1,494万人泊、2019年同月比+38.3%(前年同月比+35.2%)であった。
訪日外国人の宿泊地域においては、上記の図表によると、2024年6月の三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)と地方部で、外国人延べ宿泊者数の対2019年同月比を比較すると、三大都市圏で59.7%増、地方部で5.9%増であったとわかります。観光庁公表したデータに基づき、2024年外国人観光客は都市圏を訪れるのがメインであっても、地方への観光客数が2019年と比べたら、かなり増えていると見られます。
また、2024年6月の外国人延べ宿泊者数は1,347万人泊(前年同月比+40.7%)であり、延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は26.7%となりました。
東京都での外国人延べ宿泊者数は488万人超(2019年同月比101.9%増、前年同月比31.5%増)、全体約36.3%を占めており、全国で最も高い値であった。6月(端午節連休)と7月の夏休み期間においては、訪日外国観光客が東京都を訪ねるのがまだ主流であることがわかりました。
一方、上記データから見てみると、外国人延べ宿泊者数の前年同月比の伸び率の高い順は下記になります。
愛媛県(前年同月比150.1%増)
鳥取県(前年同月比120.9%増)
静岡県(前年同月比104.8%増)
愛知県(前年同月比104.8%増)
石川県(前年同月比100.6%増)
2)国籍出身地別外国人延べ宿泊者数:1位は中国!
2024年6月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が中国、第2位が台湾、第3位が米国、第4位が韓国、第5位が香港で、上位5ヵ国の地域で全体の68.0%を占めています。2019年同月比では全体で31.5%増加しているとみられます。
前年同月比は中国(+167.8%)、ロシア(+108.3%)、インド(+66.2%)において大きく増加しているとわかりました。
2019年同月比では全体で31.5%増となり、そのうち今回 1 位になった訪日中国観光客が全体の18.1%を占めており、前年同月比167.8%増となっています。
2024年7月に公表したデータと比べてみると、訪日中国観光客のシェア率はさらに5.4%増となり、2019年同月比は7.0%減とわかりました。それが中国の7月という夏休み期間に入ってから、訪日中国人観光客が増えた理由だと考えられます。
中国のSNS(RED)では、石川県や愛媛県などの旅行スポット攻略記事がたくさんあります。各地方の自治体はインバウンドプロモーションに積極的に力を入れているからだと考えられます。大都市で買い物や観光はまだ主流であるが、一部の外国人観光客は日本の独特な観光体験に対して興味を示しています。
これからは、訪日観光客の旅行ニーズに合わせて、日本地方の観光スポットをプロモーションしていければ、訪日外国人観光客の地方へのディープな観光ニーズも増々高まっていき、地方のインバウンドがさらに活性化していくと考えられます。
参考資料:
・日本政府観光局(JNTO):(2024年6月・第2次速報、2024年7月・第1次速報)
・小紅書(RED)
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