【観光庁 宿泊旅行統計】(2024年7月・8月)外国人延べ宿泊者数は1位中国

【観光庁 宿泊旅行統計】(2024年7月・8月)外国人延べ宿泊者数は1位中国

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9月30日に観光庁は、2024年7月(第2次速報)、2024年8月(第1次速報)の延べ宿泊者数を公表しました。catalyst-crossing編集部は宿泊旅行統計データに基づいて、外国人訪日インバウンド状況について説明いたします。

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1)2024年7月(第2次速報)と2024年8月(第1次速報)の延べ宿泊者数を大公開!

8月30日に2024年6月(第2次速報)、2024年7月(第1次速報)の延べ宿泊者数を公表しました。

2024年7月の延べ宿泊者数(全体)は、5,666万人泊、2019年同月比+9.4%(前年同月比+4.1%)であった。また、2024年8月は、6,611万人泊、2019年同月比+4.5%(前年同月比+2.7%)であった。

外国人延べ宿泊者数は、

7月は、1,470万人泊、2019年同月比+36.1%(前年同月比+33.0%)であった。

8月は、1,281万人泊、2019年同月比+35.1%(前年同月比+20.9%)であった。

訪日外国人の宿泊地域においては、上記の図表によると、2024年7月の三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)と地方部で、外国人延べ宿泊者数の対2019年同月比を比較すると、三大都市圏で70.7 %(2019年同月比 53.4%増)、地方部で29.3%(2019年同月比 7.0%増)であったことがわかりました。

観光庁公表したデータに基づき、2024年外国人観光客は都市圏を訪れるのがメインであっても、地方への観光客数が2019年と比べたら、かなり増えているとみられます。これからも、地方への観光ニーズも増えていくと見込まれます。

また、2024年7月の外国人延べ宿泊者数は1,469万人泊(前年同月比+33.0%)であり、延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は19.4%となりました。東京都での外国人延べ宿泊者数は503万人超(2019年同月比91.0%増、前年同月比20.6%増)、全体約34.2%を占めており、全国で最も高い値であった。7月と8月の夏休み期間においては、訪日外国観光客が東京都を訪ねるのがまだ主流であることがわかりました。また、今年の日本全土が記録的な暑さであっても、インバウンドに消極的な影響があまり与えなく、訪日外国人観光客は四国や中部などの日本地方に訪ねる率が高いとみられます。

一方、上記データから見てみると、外国人延べ宿泊者数の前年同月比の伸び率の高い順は下記になります。

愛媛県(前年同月比169.8%増)

岐阜県(前年同月比144.5%増)

石川県(前年同月比144.0%増)

宮崎県(前年同月比117.7%増)

静岡県(前年同月比117.1%増)

2) 国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数:1位は中国!

2024年7月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が中国、第2位が台湾、第3位が韓国、第4位がアメリカ、第5位が香港で、上位5ヵ国の地域全体の68.4%を占めます。

2019年同月比では全体で29.2%増加しています。前年同月比は 中国(+120.1%)、ロシア(+118.9%)、スペイン(+48.6%)において大きく増加しているとわかりました。

前年同月比では全体で39.7%増となり、そのうち今回 1 位になった訪日中国観光客が全体の18.1%を占めており、前年同月比120.1%増と見られます。

2024年8月に公表したデータと比べてみると、訪日中国観光客のシェア率はさらに3.4%増となり、2019年同月比は7.0%減とわかりました。中国の8月という夏休み期間に入ってから、訪日中国人観光客が増えたことが理由だと考えられます。

中国のSNS(RED)では、九州の宮崎県や中部の岐阜県などの旅行スポット攻略記事がたくさんあり、特に今年の夏と秋に向けた旅行攻略が多く掲載されています。各地方の自治体はインバウンドプロモーションに積極的に力を入れているからだと考えられます。そのなかでも、秘境ツアーや各地の花火大会に関する情報はかなり検索数が多く占めています。

公表したデータから見ると、まだ大都市で買い物や観光は主流でありますが、一部の外国人観光客は日本でしか体験できない独特な観光体験に対する興味を示しており、このようなきっかけで地方部に訪ねるのが少しずつ増えていき、地方部のインバウンドを更に注目すべきだと考えられます。

参考資料:

参考資料:

・日本政府観光局(JNTO):宿泊旅行統計調査(2024年7月・第2次速報、2024年8月・第1次速報)

・小紅書(RED)

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