3月29日に観光庁は、2024年の1月と2月の延べ宿泊者数(速報値)を公表しました。訪日外国人延べ宿泊者数は1月としては調査開始以来の最高値を記録しました。catalyst-crossing編集部は宿泊旅行統計データに基づいて、外国人宿泊状況と今後のインバウンド情報について説明いたします。
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1.2024年1月は訪日外国人延べ宿泊者数、最高記録を更新!
3月29日に発表した2024年1月と2月の延べ宿泊者調査結果においては、2024年1月の延べ宿泊者数は4,565万人泊、2019年同月比6.9%増(前年同月比15.6%増)であった。2月は4,815万人泊、 2019年同月比10.6%増(前年同月比17.0%増)であった。
一方、観光庁公表したデータによると、外国人延べ宿泊者数は1月は1,124万人泊、2019年同月比22.0%増(前年同月比85.5%増)であった。また、2月は1,144万人泊、2019年同月比23.4%増(前年同月比93.0%増)であった。外国人の延べ宿泊者全体の宿泊者の割合は24.6%を占めているとわかりました。
訪日外国人の宿泊地域においては、下記の図表によると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)と地方部で、外国人延べ宿泊者数の対2019年同月比を比較すると、三大都市圏で42.8%増、地方部で4.4%減であったとわかります。
2024年1月外国人延べ宿泊者数は1,124万人泊、2019年同月比22.0%増(前年同月比85.5%増)であった。2019年同月と比較すると、外国人延べ宿泊者数は三大都市圏で42.8%増、地方部で4.4%減であったことがわかります。それらに基づいて2024年の外国人観光客は都市圏を訪ねるのがメインであっても、地方への観光ニーズも少しずつ回復しているといえよう。
一方、外国人延べ宿泊者数は東京都373万超になります。そして、稼働率では東京都が373万人超(2019年同月比77.2%増)で全体の33.2%占めており、全国で最も高い値であった。訪日観光客は東京都を訪ねるのが今も主流であることがうかがえます。
2.国籍出身地別外国人延べ宿泊者数:前年同月比最も伸びたのは中国!
観光庁公表したデータから、2024年1月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が韓国、第2位が台湾、第3位が中国、第4位が米国、第5位が香港で、上位5ヵ国の地域で全体の65.3%を占めるとわかりました。訪日中国人は全体の15.5%を占めています。
中華圏においては、台湾は2019年同月比40.1%増(前年同月比94.2%増)、中国は2019年同月比37.2%減(前年同月比385.1%増)、香港は2019年同月比15.8%増(前年同月比14.7%増)であった。
中国東方航空が上海-中部線を週28往復に増便し、ゴールデンウイーク前には更なる拡充を予定、グループ会社の上海航空の便を合わせて週35往復体制に移行し、日本航空も同路線の運航再開を控えています。
そして、春秋航空が2024年夏ダイヤの発表に伴い、複数の増便計画と新規就航路線の発表を行っています。大阪/関西と大連・寧波とを結ぶ路線、および名古屋/中部と上海を結ぶ路線についてそれぞれ増便が予定されています。一方、東京/成田―石家荘(中国語:石家庄)線の新規就航計画も明らかになりました。
2024年はコロナ禍による入国制限が解除されて初めて迎える旧正月「春節」において、訪日中国人がまだコロナ前のように回復していないが、航空増便やビザ緩和につれ、訪日中国人の数はこれから更に増えていくと見込みです。
参考資料:
宿泊旅行統計調査(2024年1月・第2次速報、2024年2月・第1次速報)
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