10月31日に観光庁は、2024年8月(第2次速報)、2024年9月(第1次速報)の延べ宿泊者数を公表しました。catalyst-crossing編集部は宿泊旅行統計データに基づいて、外国人訪日インバウンド状況について説明いたします。
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(1)2024年8月(第2次速報)と2024年9月(第1次速報)の延べ宿泊者数を大公開!
10月31日に2024年8月(第2次速報)と2024年9月(第1次速報)の延べ宿泊者数を公表しました!2024年8月の延べ宿泊者数(全体)は6,498万人泊、2019年同月比+2.8%(前年同月比+1.0%)であった。また、2024年9月は5,407万人泊、 2019年同月比+10.9%(前年同月比+3.6%)であった。
外国人延べ宿泊者数は、
8月は1,324万人泊、 2019年同月比+39.5%(前年同月比+24.9%)であった。
9月は1,193万人泊、 2019年同月比+44.4%(前年同月比+18.3%)であった。
訪日外国人の宿泊地域においては、上記の図表によると、2024年8月の三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)と地方部で、外国人延べ宿泊者数の対2019年同月比を比較すると、三大都市圏で69.0 %(2019年同月比 50.0%増)、地方部で31.0%(2019年同月比 20.7%増)であったことがわかりました。
観光庁公表したデータに基づき、2024年外国人観光客は都市圏を訪れるのがメインであっても、地方への観光客数が2019年と比べたら、かなり増えているとみられます。これからも、地方への観光ニーズも増えていくと見込まれます。地方のインバウンド施策キャンペーンの強化はこれからの課題だと思われます。特に、夏休み期間や国慶節などの長期休暇を集中して、プロモーションをかけていくのが効果的だと考えられます。
また、2024年8月の外国人延べ宿泊者数は1,324万人泊(前年同月比+39.5%)であり、延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は20.4%となりました。東京都での外国人延べ宿泊者数は448万人超(2019年同月比86.9%増、前年同月比15.2%増)、全体約33.9%を占めており、全国で最も高い値であった。
8月と9月においては、訪日外国観光客が東京都を訪ねるのがまだ主流であることがわかりました。また、上記データから見てみると、外国人延べ宿泊者数の前年同月比の伸び率の高い順は下記になります。
岐阜県(前年同月比192.8%増)
山梨県(前年同月比133.9%増)
香川県(前年同月比129.4%増)
石川県(前年同月比126.5%増)
愛知県(前年同月比94.7%増)
(2) 国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数:1位は中国!
2024年8月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、第1位が中国、第2位が台湾、第3位が韓国、第4位が米国、第5位が香港で、上位5ヵ国の地域で全体の67.2%を占めているとわかりました。
2019年同月比では全体で31.6%増加しています。前年同月比は ロシア(+88.9%)、中国(+73.9%)、スペイン(+47.5%)において大きく増加しています。
前年同月比では全体で30.9%増となり、そのうち今回 1 位になった訪日中国観光客が全体の26.0%を占めており、前年同月比73.9%増と見られます。
2024年9月に公表したデータと比べてみると、訪日中国観光客のシェア率はさらに0.8%増となり、2019年同月比は11.4%減とわかりました。中国の8月は訪日中国人観光客が増えたのは夏休み期間に入ってからであり、9月から一旦落ち着き、また10月の国慶節休暇が盛り上がっていくと予測できます。
中国のSNS(RED)では、東京から近い位置に位置している山梨県や中部の岐阜県などの旅行スポット攻略記事がたくさんあり、特に今年の秋冬に向けた旅行攻略などが多く掲載されています。そのなかで、山梨県から富士山が見えるスポットや富士山の登山情報も人気記事として掲載されています。
各地方の自治体や地方公共団体はインバウンドプロモーション施策に積極的に力を入れているからだと考えられます。そのなかでも、秘境ツアーや各地の紅葉情報に関する情報はかなり検索数が多く占めているとみられます。
また、公表したデータから見ると、まだ大都市で買い物や観光は主流でありますが、一部の外国人観光客は日本でしか体験できない独特な観光体験に対する興味を示しており、このようなきっかけで地方部に訪ねるのが少しずつ増えていき、地方部のインバウンドを更に注目すべきだと考えられます。
(3)インバウンド施策関連のセミナー情報
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資料:
・日本政府観光局(JNTO):宿泊旅行統計調査(2024年8月・第2次速報、2024年9月・第1次速報)
・小紅書(RED)
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