1.2024年4月（第2次速報）と2024年5月（第1次速報）の延べ宿泊者数を大公開！

6月28日に観光庁公表したデータから、外国人の延べ宿泊者全体の宿泊者の割合は23.8％を占めているとわかりました。

外国人の宿泊旅行統計調査データによると、

4月は1,450万人泊、 2019年同月比+28.5%(前年同月比+46.9%)であった。

5月は1,230万人泊、 2019年同月比+26.5%(前年同月比+36.4%)であった。

訪日外国人の宿泊地域においては、下記の図表によると、2024年4月の三大都市圏（東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫）と地方部で、外国人延べ宿泊者数の対2019年同月比を比較すると、三大都市圏で40.6%増、地方部で5.9%増であったとわかります。

観光庁公表したデータに基づき、2024年外国人観光客は都市圏を訪れるのがメインであっても、地方への観光客数がかなり増えていると見られます。

外国人延べ宿泊者数は東京都で507万超（2019年同月比70.4%増、前年同月比35.6％増）、全体約35%を占めており、全国で最も高い値であった。訪日観光客が東京都を訪ねるのが4月から5月（ゴールデンウイーク）においては、まだ主流であることがわかりました。

一方、上記データのから見てみると、外国人延べ宿泊者数は前年同月比の伸び率の順は下記になります。

島根県（前年同月比157.2％増）

愛媛県（前年同月比125.1％増）

岐阜県（前年同月比125.0％増）

石川県（前年同月比124.3%増）

愛知県（前年同月比104.1％増）

各地方自治体はインバウンドプロモーションに力を入れているからだと考えられます。さらに、訪日観光客は地方部へのディープ観光へのニーズが高まっているとわかります。

一般的な観光地より個性的な観光地のほうが外国人観光客を引き寄せているといえよう。例えば、島根県は延べ宿泊者数が全体のなかでは少ないほうですが、実際に毎月高くなっていっていると見られます。最近中国のSNS（RED）では、島根県の「出雲神社」が夕日をテーマにしたストーリー「日が沈む聖地出雲〜神が創り出した地の夕日を巡る〜」は観光パワースポットとして人気を集めています。さらに、島根県にある歴史伝統文化のほか、隠岐エリアの自然風景や県立の芸術館や美術館にも注目し始めています。

２．国籍出身地別外国人延べ宿泊者数：1位は中国になりました！

観光庁公表したデータから、2024年4月の国籍（出身地）別外国人延べ宿泊者数は、第1位が中国、第2位が台湾、第3位が米国、第4位が韓国、第5位が香港で、上位5ヵ国の地域で全体の53.3%を占めています。

2019年同月比では全体で24.9%増となり、そのうち今回 1 位になった訪日中国観光客が全体の14.5％を占めており、先月より2%増となり、2019年同月比は21.8％減となりました。コロナ前よりまだ完全に回復しているとは言えませんが、2023年同月比259.6％増となり、中国の海外旅行は既に解禁されているためだと思われます。

参考資料：

日本政府観光局（JNTO）：宿泊旅行統計調査（2024年4月・第2次速報、2024年5月・第1次速報）