昨年、一年中ずっと「ゆらゆら崩れそうな」Meta（メタ）が、力強い回復を遂げました。

第三者のプラットフォームApptopiaのデータによれば、今年第三四半期において、Metaの2つの主力アプリ、FacebookとInstagramは、デイリーアクティブユーザー（DAU）数、月間アクティブユーザー数（MAU）など、多くの重要な指標での成長を達成しました。

これらのアプリのダウンロード量は減少しており、その中でFacebookは3.8%、Instagramは2.2%の減少を記録しましたが、いずれも競合相手であるTikTokよりも良い結果を示しています。

また、別のデータ機関Evercoreの研究によれば、FacebookとInstagramのDAUは今年持ちこたえており、一方でTikTokは同期間に4%減少しています。

さらに、10月に発表された最新の第三四半期の財務報告によれば、Metaの収益は341.46億ドルで、前年同期比で23%増加し、市場予測の335.2億ドルを上回りました。純利益は前年比164%増の115.83億ドルに達し、希釈後の一株当たり利益も前年比168%増の4.39ドルで、市場予測の3.58ドルを上回っています。

エンジェル投資家であり、ベテランの人工知能専門家である郭涛は、21世紀経済報の記者の取材に応じ、「Metaの主力アプリであるFacebookとInstagramは、以前の抖音の挑戦と影響に対処する際に、三つの主要な困難に陥り、それが比較的受動的なポジションに見えた」と分析しました。

「まず、アプリ使用には問題があります。長い間、FacebookとInstagramはソーシャルメディア分野の巨頭でしたが、時間の経過とともに、ユーザーはこれらのプラットフォームに飽きて、新しい機能とコンテンツを求める可能性があります。」と彼は述べ、また、「MetaのSNSアプリ製品がイノベーションに欠けていると考えています。Metaは製品を改善し続けていますが、抖音と比較して、いくつかの側面でイノベーションと新鮮味が不足しているかもしれません。」、「抖音はその独自のショートビデオの形式と創造的なコンテンツで知られており、これは一部の若いユーザーを引き寄せる可能性があります。」と彼は言います。

ゲーム業界の評論家である張書楽も21世紀経済報の記者に対して類似の意見を表明しました。新しいショートビデオの普及に対抗する際に、FacebookもInstagramも、主にテキストと画像コンテンツとの相互作用が不足しており、ユーザーからより激しい全体的な参加と創作への熱意が欠けているため、徐々に苦境に陥っている」と述べました。

もっとも重要なのは、おそらくこの巨大企業がAppleとEUによって新たに導入された広告プライバシーポリシーに対する反応が遅れており、広告の効率が大幅に低下しており、これが直接的に広告収入の予想を下回る連続した状態につながっています。

2022年末、MetaのCFOは電話会議で、「Appleの機能調整が彼らにとって非常に不利」であり、約100億ドルの収益ビジネスに影響を与えたと述べました。2022年11月には、Metaの総時価総額が2,400億ドルに下落し、年内に約7,000億ドル消えたことがわかりました。

これは直接的に一連のプライバシー保護の問題につながり、FacebookとInstagramはユーザーデータとプライバシーの問題の処理について継続的に論争の的となっています。郭涛は、「これらの問題がこれら2つのプラットフォームに対する一部のユーザーの信頼を失わせ、他のより安全でプライベートなソーシャルメディアプラットフォームを選択する可能性がある」と考えています。

さらに、扎克伯氏のメタバースビジネスへの執着と持続的な投資により、損失は続くばかりです。三四半期でも好調なパフォーマンスを示していたにもかかわらず、Metaの傘下でメタバースプロジェクトを担当しているReality Labs部門は2.1億ドルの収入と37億ドルの純損失を生み出しました。公式の発表によれば、この損失は今後も拡大する可能性があります。

『我々は非常にマクロ環境の波動の影響を受けやすい』。最近、MetaのCFOであるSusan Li氏は投資家との電話会議でそう述べました。

この表現は、Metaが強力な回復を遂げている主要な原因を明らかにし、広く知られている事業の調整や継続的な人員削減に加えて、特にマクロ経済が予想を上回る強さに依存していることを示唆しています。

Metaの経営陣は、今後、「中国からの広告収入割合」を独自に開示する可能性があるとさえ述べており、中国からのインターネットアプリは、ゲームからEC、ソーシャルからコンテンツプラットフォームまで、海外ユーザーを対象に大規模な広告投資を行っており、InstagramとFacebookは避けられない重要なチャネルです。

注意すべきは、2023年第三四半期時点で、Instagramの主力であるReelsがおそらく北米で最も収益の上がるショートビデオプラットフォームになっている可能性が高いことです。

今年1月、扎克伯氏は四半期業績発表の電話会議で、Reelsを導入して以来、Instagramでの使用時間が24%以上増加したと述べ、この成長は抖音のような人工知能による推薦、すなわちアルゴリズム駆動のコンテンツ推薦に起因しています。

扎克伯氏はまた、2024年にAIが同社の最大の投資方針になると提案し、会社はいくつかの非AIプロジェクトの優先順位を下げ、関連する人員をAIの仕事に移す予定です。

今年8月、InstagramのディレクターであるAdam Mosseri氏は、ポッドキャストで、Instagramのショートビデオ機能（Reels）が同アプリでの使用時間の約50%を占めていると明らかにしました。

興味深いことに、前述のデータ機関Evercoreは、「エンゲージメント」と呼ばれる特定の視点を提供しており、これは人々がコンテンツにアクセス、いいね、またはコメントし、アプリ上で費やす時間と指します。

Instagramのエンゲージメントが最も急速に成長し、今年に入って9%増加しています。一方で抖音のエンゲージメントは8%増加しています。2021年と2022年の大部分の時間に比べると、Facebookは今年わずか2%しか成長していませんが、エンゲージメントは連続的に数四半期にわたり減少していました。

ただし、エンゲージメントの絶対値で見れば、抖音は依然としてFacebookとInstagramを大きく上回っています。Evercoreのレポートによれば、抖音のユーザーは平均して1日に約100分をこのアプリで過ごし、Instagramのユーザーは平均して1日に58分、Facebookのユーザーは平均して1日に約45分をそれぞれ費やしています。

元記事: Facebook、Instagram 增速首次反超 TikTok，做对了什么？