中国が空前のキャンプブームにわいています。2022年に中国のキャンプ中核市場規模は1,134.7億元に達し、市場全体の規模は5,816.1億元になりました。さらに、2025年までに、市場全体の規模は14,402.8億元に達すると予想されています。そもそもなぜ今、中国ではキャンプがこんなに流行しているのか。catalyst-crossing編集部が中国現地メディアの記事を日本語でお伝えします。
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猛暑日が続く中、涼しい山の中で友達や家族と悠々自適の週末を過ごすキャンプが都市の若者たちの熱い目線を集めています。近年、キャンプの活動は「身近な場所でも行ける」「小人数」「時間を満喫できる」などの特徴で観光業界を急速に占有し、中核市場および関連する製品市場の規模も急速に拡大しています。こうした背景で、中国のインターネット業界大手も現在のキャンプブームに対して動きを打ち出しています。抖音傘下のECプラットフォームは「ファッション」「飲食」「化粧品」の三つの業界と連携し、「抖in出游キャンプシーズン」イベントが開催されているほか、「小紅書」(RED)はキャンプ専門ECプラットフォームが新設立され、キャンプ商品の販売や相関サービスを提供しています。キャンプに関連する製品、コンテンツ、トピック数も、美団、微博、抖音、小紅書(RE D)、携程などのプラットフォームで同時に急速に増加しています。
iiMedia Researchのデータによると、2022年に中国のキャンプ中核市場規模は1,134.7億元に達し、市場全体の規模は5,816.1億元になりました。さらに、2025年までに、中国のキャンプ中核市場規模は2,483.2億元に上昇し、市場全体の規模は14,402.8億元に膨らむ見込みと急成長しています。キャンプは「ただの伝統的な観光の代替品」や「コロナの自粛時期の限定網紅(インフルエンサー)」ではなく、大都市で生活を送っている若者
たちのアウトドアニーズを満たす新たなレジャー活動であるとiiMedia Researchのアナリストが語りました。キャンプがますます多くの人々の日常のレジャー選択肢となるにつれて、業界関係者もキャンプ市場の成長性を肌で感じています。
iiMedia Researchのデータによれば、2022年中国エコカー市場規模は前年比65%増で、9,900億元となっており、今後3年間で中国エコカー市場規模が年々増加の傾向を続けると予想されています。中国エコカーメーカーもエコカー省エネの特性を利用し、自動車ドライブモードに「旅行モード」、「キャンプモード」を実装し、最大限で消費者のキャンプコストを減らすとiiMedia Researchのアナリストが述べました。
データによれば、2022年、中国のレクリエーションビークル(RV)の販売台数は11,391台で、2021年に比べて9.5%減少しましたが、2018年と比べると54.5%増加しています。2022年時点で中国のRV保有総台数は約30万台であり、これに対して欧州と北米では約2,000万台となっています。現在のキャンプブームが進んでいる中、野外生活をより快適に楽しめるRVキャンプも消費者に好まれ、市場でRVの販売数量の増加にも影響を与えているとiiMedia Researchのアナリストが述べました。
新たなレジャー活動とするキャンプは、ドライブ旅行と個人旅行が大人気となった追い風に乗り、中国政府が力を入れているレジャー・観光産業の発展のための現実的な要求にも合致しているのを原因とし、新たな消費成長の原動力となり、関連産業の発展を持続的に促進することが期待されています。
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