日本企業が台湾進出!「眼鏡市場」インタビュー:成功のカギはオンラインマーケティングで実店舗の「ブランド認知度」を高めること

日本企業が台湾進出!「眼鏡市場」インタビュー:成功のカギはオンラインマーケティングで実店舗の「ブランド認知度」を高めること

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世界的なAIブームが台湾の半導体産業の持続的成長をもたらす原動力となり、電子機器の利用は増加の一途をたどっている。経済部発表の最新データによると、眼鏡産業の需要は 2023 年から 2024 年にかけて 20% 以上増加。眼鏡市場(台湾頂點眼鏡市場有限公司;MEGANE ICHIBA)は日本最大の眼鏡ブランドだ。運営会社の株式会社 メガネトップ(MEGANETOP Co., Ltd.)は 2019 年に正式な台湾進出を果たし、台北市に初の旗艦店をオープン。高品質な製品と先進的なサービスコンセプトで瞬く間に台湾市場に浸透した。眼鏡市場営業管理本部の西田顕一部長からブランドの将来のビジョンに加え、台湾市場の動向分析に基づいた実践的な提案を頂いた。

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【写真1】眼鏡市場営業管理本部・西田顕一部長(写真提供:マイクロアド台湾)

「台湾No.1」を目標に掲げ、来年は店舗数を 50 店まで増加を計画

西田部長は「『眼鏡市場』の目標は台湾 No.1 の眼鏡ブランドになること」の言葉でインタビューを開始した。現在台湾全国で既に 30 店舗を展開し、今後 2 年間で 50 店舗まで増加を予定している。西田部長によると来年からの2年間における課題と計画は、一つがオンラインと実店舗の売上のバランス、もう一つが顧客間のブランド認知度を高め、消費者に「眼鏡市場」を選択してもらうことである。この 2 つの課題の解決はマイクロアド台湾との提携が不可欠だ。
西田部長は「眼鏡市場」の製品は高品質でオリジナリティがあることを強調。同社は日本の「めがねのまち」福井県鯖江市に自社工場を擁し、厳しい品質管理とコスト削減によって製品価格で他メーカーよりも競争で優位に立っている。また、店舗は全て直営であり、本部が店員の研修を直接行うことで顧客への優れたサービス品質保証に加えて高いリピート率を実現しているほか、台湾市場のニーズへの対応として、地域に合わせた製品ラインナップを常にそろえることで、「豊富な商品」、「高品質」、「リーズナブルな価格」のブランドという評価を実現している。
マイクドアド台湾の山田孝輝副総経理は、「オンライン広告で店舗の売上につなげることは簡単ではない」と語り、解決すべく消費者調査、イメージキャラクター採用、人気の高い LINE スタンプキャンペーンで公式アカウントをフォロワー増加など多方向から施策分析を行った。また、クーポン発行によって実店舗の購入行動を促進するなど、複合的な施策を駆使し最終的にオンラインマーケティングが実店舗に販売に結び付く好循環の実現に成功した。西田部長もマイクロアド台湾について、「徹底的なリサーチと効率的なプロモーションの実行で、目覚しい成果を上げています」と絶賛した。

【写真2】左よりマイクロアド台湾・山田孝輝総経理、眼鏡市場営業管理本部・西田顕一部長(写真提供:マイクロアド台湾)

「マイクロアド台湾」との提携後、公式サイトのアクセス数が 2 倍へ増加

西田部長はマイクロアド台湾との提携開始のきっかけを回顧した。当時、眼鏡市場の台湾における「公式LINEアカウント」の運営に苦戦しており、運用代理店を探していた。そんな中多くの広告代理店の中から最終的にマイクロアド台湾を選択した理由としてLINEに限らずデジタルマーケティング分野の高い専門性と深い知識であることであった。提携後に眼鏡市場公式サイトの每月の閲覧数が平均 2000 - 3000 回から 2 倍以上増加するなど、高い効果を発揮したことを打ち明けた。さらに、公式サイトのアクセス数はブランド推進において極めて重要であることを強調しながら、「アクセス数も当然重要ですが、お客様のブランドへの認知度を高めることも重要です」と述べ、リサーチによると現時点におけるブランドの純粋な訴求認知度は 5.8 %、うち女性が消費者の 30 %を占めていることを指摘した。メディアとの業務提携によるブランドの認知度と訴求度の増加が顕著であり、2 倍まで成長していることは、台湾のデジタルマーケティングにおける重要さを示している。
インタビューの最後で、西田部長も台湾の眼鏡市場について「台湾では、40 歳前後の人口が最も多く、今後はこれらの世代が中心となって、5-10 年後は老眼ニーズが増すことから、遠近両用レンズのニーズが大幅に成長することが予想されます」と分析し、「台湾の未来の動向への対応こそが、私たち『眼鏡市場』の果たすべきこと」とした。これからも「眼鏡市場」の創業理念を掲げながら、高品質かつリーズナブルな商品で消費者へ最高のショッピング体験を提供していくことを目指す。
マイクロアド台湾・山田副総経理も「 O2O 広告ニーズが年々増加していることを受け、私たちも広告をただ発信するだけではなく、オンラインと実店舗とのつながりと具体的なデータ化の方法を持続的に研究していきます。マイクロアド台湾も『眼鏡市場』に最高のデジタルソリューションを提供して、常に市場のニーズにお応えします」と未来の動向分析と実現について述べた。
マイクロアド台湾は創設 11 年目を迎え、これからも企業と手を取り合い未来へ前進するとともに、より深い市場分析と精密な戦略で、消費者に満足していただくと同時に、国境を越えたビジネスの実現を目指していきたい。

【写真3】左よりマイクロアド台湾・山田孝輝総経理、眼鏡市場営業管理本部・西田顕一部長(写真提供:マイクロアド台湾)

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